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2013年 12月 16日
12月15日(日):
所属している山岳会の雪上訓練で谷川岳・天神平に行って来ました。 06:10に自宅で番場さんにピックアップして頂き、熊谷駅経由で、 上武道経由で関越自動車道へ。赤城PA~長岡JCで、チェーン規制(汗) 沼田手前辺りから、雪模様。 現地では、厳冬な予感(汗) 10時00分に天神平のロープウェイ駅を降り、ゲレンデに。 今回の訓練の内容は… ・キックステップ・ワカン(私はスノーシュー)での雪上登り ・膝、更には全身を使ってのラッセル ・滑り台作成 ・ピッケルでの滑落停止 *諦めずに、何度もピッケルを雪面に刺し続けること。 ・セカンドを確保する場面でのビレイ *腰がらみ(ピッケルを横向きにした支点)でのビレイ *そこに「あるもの」でのビレイ(今回は堅牢な木での実践) ・雪崩への対応。基本は雪崩に遭わないこと。その上での… ビーコン訓練。(雪に埋めた発信状態のビーコンを、受信状態の ビーコンで捜索する) 雪崩に対しての備忘録:(しつこく、書きます) *とにかく、雪崩れた後のリーダーの判断・指令に従う。 *パーティのビーコン操作は出発前に確認し合う。 *雪崩に遭い、それでも巻き込まれなかった者は救助を担当する使命が あるけど…まず考えるのは… 「自分ら(残されたメンバー)で救出が可能なのか」を冷静に判断する。 とにかく!迷わない。無理なら即、無線や携帯電話で救助要請をする。 *雪崩に遭った時は…ザックや持っているものは捨て、雪崩の面の 横へ逃げる。また、誰がどこ辺りで消失したかに目を配る。 *雪崩に巻き込まれ者は、15分以内での救出が必要なので… 雪崩た後は、即、見張り担当+捜索担当を振り分ける。 と同時に、各自のビーコンを受信モードに切り替える。 *見張り担当は、2次雪崩を見張り、万が一はホイッスルで合図する。 *捜索担当は、2次雪崩に備え、いつでもビーコンを送信モードに切り 変えられるよう心の準備をする。 そして、消失点よりも下方向+雪崩の幅の区間をビーコンで捜索する。 消失点には、スコップを差すなど目印をつける。 *ビーコンは…距離法で大方追い込み、直角法で詳細に埋没者を捜索する。 *で、ゾンデ(プローブ)を、ゆっくり雪面に差し込む。 *人が埋没していると確認したら、その周囲から雪を堀る。 *埋没者を掘り起こした後は、気道確保・心マなど「低体温」への応急処置 を施す。また、そのビーコンを発信を停止し、他の埋没者のビーコンへ干 渉しないようにする。 所感: まずは… 本当に、会長始め、雪訓参加の先輩方に感謝です。 今年もホントに、内容が濃かった。 訓練現場に、雪の斜面を登りましたが…いきなり、ツボ足で胸まで埋まるよう な深雪の中、スノーシューでのラッセルを堪能しました。 とにかく、心拍MAXで寒さと闘いました。 ピッケルは、何のために携えてますか? もしかして…「杖」 滑落停止も出来無いようであるなら…ピッケルなんて不要。 山雑誌に載ってる、お洒落な「ポール」「ストック」で良いのでは。 「雪山」は、甘くありません。 ホント、装備の検討、ルート検討とファインディング、補給のタイミング、 そして、いざ山に入ってからの想定外の困難との闘い…などなど。 いざ!となったら、優雅にお湯なんて沸かしてられないので… テルモスに入れたホットコーヒーに救われる。 多分…間違いなく「雪山」は、楽しくないです。 それでも…ほんの少し「楽しさ」に活路を見出したい!絶景を見たい。 だから、雪山に登りたい。 でも安全に登りたいから…その為の雪上訓練。 楽しいだけの「雪山」なんて… それでもと言うあなた… 万が一、パートナーが登れない or 滑落した時、その「生命」を救えますか? (パートナーを救えないなら、見捨てる覚悟はありますか?) 自分の備忘録: *訓練時間:午前10時頃(ゲレンデin)~15時00分(ロープウェイ駅) *天候:終始、雪(とにかく寒い) 装備: ザック:オスプレイ・ケストレル38(S/Mサイズなので、実は36L) 火器 :持参せず。 食料 :ショッツ・エナジー・ジェル X 2個 ゼリー X 1個(出発前) おにぎり X2個 サーモスにドリップホットコーヒー350mL シトリックスを溶かしたボトル350mL 衣装 :ベース=ベース=ファイントラック・アクティブスキン アンダー=ファイントラック・メリノスピンサーモ・長袖 ミドル =ファイントラック・ドラウトソル ミッドシェル=ファイントラック・ニュモラップ・フーディ アウター上下=モンベル・レインダンサー ブリーフ=モンベル・ジオラインLWブリーフ タイツ =TNF・トレッキングタイツ ミドル =ミレー・フリースタイツ ファイントラック・ストームゴージュハーフパンツ 靴下 =ファイントラック・スパイルフィルソックスEXP 帽子 =ファイントラック・メリノスピンサーモ・バラクラバ シューズ:LOWA TAHOE GTX WXL W's+スーパーフィート青 グローブ:ファイントラック・エバーブレス・スノーグローブ ゲイター:モンベル・アルパインゲイター ゴーグル:スワンズ・デスペラードPDH(アンバーレンズ) ピッケル:カジタ:ゲレッシャー60 スノーシュー:GV・ナイフレックス24。 ヘルメット:カンプ・アーマー 最後に… 会長、遭対部長、参加の皆さん、ありがとうございました!
by bfz
| 2013-12-16 16:44
| 山、トレイル(歩・走)
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Comments(4)
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赤スコット
at 2013-12-16 23:18
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むむ、これが例の訓練ですか。
谷川岳、すごい雪ですね。 山に対する真摯な気持ち、尊敬します。
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bfz at 2013-12-17 22:40
赤スコットさん、どもです。はい、これが例の「大人の部活」です(汗)
ここ数日で、谷川岳は一気に積雪が増えたようです。この日も、朝から夕方まで降雪でした。 気持ちだけは…山に真摯に向き合っております。でも!楽しいことが一番です。
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炭巨人
at 2013-12-18 07:17
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bfz at 2013-12-18 21:48
炭さん、どもです。早速、「ご安全に!」ってご挨拶を調べてみました。納得です。私、結構、色々な会社の工場に出張してたサービスマンだったのですが…鉄鋼系のお客様へは行ったこと無かったかなぁ。。。一番厳しかったのは、化学工場の入門審査でしたね。なぜか5ナンバーの社有車は構内走行禁止で、守衛所でママチャリを貸与され、重たいトランクで、よろよろと走った記憶があります…あ…なんとか製鋼だった(汗)で、話を戻すと…正直、「訓練」なので頑張りましたが…これが「ワイルドな雪山」だったら…無理です。墜落or滑落で逝くのは、痛そうだし(汗)
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